東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

サワディーカーップ!(タイより)

東大観世の皆さんはもうご存じだとは思いますが、実は1月5日から2月2日まで大学の海外実習でタイに来ていますタイで実習を行うことにした理由は、①日本と全く環境の異なる国の医療を直接体験してみたいと思ったこと、②実践的な手技等を身につけたい、などといったところです。
バンコクにあるマヒドン大学医学部付属のシリラー病院というところで、Head, Neck and Breast Surgery(頭頚部乳腺外科)を2週間、Traumalogy(外傷医学)を2週間、それぞれ回る予定です。シリラー病院は、王族が病気になると必ず入院する病院ということで、一応タイではトップクラスの公立病院だとのこと。
タイでの生活も早10日が過ぎようとしていますが、決して野垂れ死んではいないことを示すためにも、ネットカフェでの限られた時間の中ではありますが思ったことを箇条書きで書いてみたいと思います

・タイは暖かいというよりはむしろ暑いです。日本はこの週末は特に寒かったということを聞きましたが、こちらは昼間だとTシャツでも暑いぐらいです。今は乾期の真っ只中なので、天気も基本快晴ですが、ここまで毎日晴れると逆に雨が恋しくなります

・英語は一部の人を除いて基本的にほとんど通じないことに、普通にビックリしました。もっともタイの人からすればタイ語がある以上、英語を話せる必要はないので当然なわけですが。数字すらまともに通じないことが多いので、英語の通じる度は日本よりもはるかに下かもしれません。なので、タイ語の会話集を片手に毎日格闘の日々ですが、タイ語のあの複雑怪奇な文字は今もって全く読める気がしません…

・タイの食事は、少なくとも僕にとってはかなりおいしいです。辛いものしかないのかなと思っていましたが、マイ・アオ・ペッ・カップ(「辛くないものを下さい。」)と言えば辛くないものが出てくるので、日本人でも平気です。ただ青い唐辛子には気を付けた方がいいです。一見全く辛くなさそうに見えるので油断してパクパク食べると、実は赤いやつの何倍も辛いので、死にそうになりました。食中毒もバンコクではそれほど心配する必要はないみたいです。しかし、味付けの調子が全て同じなように(外国人である僕には)思えるので、いい加減に日本食が恋しいです。昨日は病院の先生と中華を食べに行って、久しぶりの違った味を満喫しました。お薦めの日本料理屋を聞いたので、今度さっそく行ってみます

・普通に旅行目的だと思っている人もいるようですが、一応はれっきとした実習で来ているので、平日は朝の7時前から夕方過ぎまでは病院にいて、普通に忙しいです。が、みんな基本的には歓迎してくれて、指導医の方々も教育的に接してくださっているので、忙しいながらも充実しています

・当たり前なのかもしれませんが、基本的には似たような診断や治療の流れ、考えた方に基づいて医療が行われています。しかし、日本では余り見られない症例や、限られた医療資源の中で診断を下さないといけない難しさ、手術などの清潔操作の厳密さの違いなどに驚かされることもしばしばです。例えばタイでは、乳癌の検診制度がないのでかなり進行するまで病院に来ない乳癌患者も多く、外来には皮膚まで腫瘍細胞が露出した患者さんがたくさん来ます(日本だと今時、滅多にないように思います…)。また、超音波検査なども日本では外来の各診察室に当たり前のようにありますが、タイだとある程度限られた症例にしか使われません。手術着や手洗い操作も完全滅菌にはとても思えず、手術室も埃が飛んでいて、日本の基準から考えると大丈夫なのかと思うことも正直ありますが、その中でも患者を治そうとする熱意は変わらないように感じました

・英語という共通語の大切さを改めて実感しました。タイの医学用語は基本的に英語だしタイの医師は基本的に英語が上手なので、現場のやり取りでは英語で充分事足りますが、逆に英語名を知らなければディスカッションが成り立たない怖さを知りました。普段に日本にいる限りは英語でディスカッションするということはまずないので、これは貴重な経験に思います。もっとも、タイ訛りの英語を聞き取るのは至難の業ですが…(>_<)また逆に日本語のままで専門的な議論のできる言語環境というのは、実は非常に恵まれているのだなとも感じました(外来語をそのまま直輸入せずに、一度日本語に直してから持ち込んだ明治の先人達に感謝です)

・先の週末には、観光もしました。横たわった巨大な仏像で有名なワット・ポー、三島由紀夫の『暁の寺』の舞台ともなったワット・アルン(ワットというのはお寺のことです)、渋谷や原宿にも例えられるサヤーム・スクウェーや、いくつかの市場に行きました(写真もいくつかアップしておきました☆)
町中

ワットアルン2

"ワットアルン border=

ワットポー

サヤーム・スクウェー2

サヤーム・スクウェー

残りの20日近くもしっかりと頑張って、ぜひ充実した実習にしたいと思います。この間、練習に参加できず迷惑をかけますが、みんなも稽古頑張ってください

By かわた

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