東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

今週の……居場所がない人たち(11月第四週)

さて駒場祭があろうとなかろうと日曜日は東大観世会の稽古の日です。ところがいくらそういってがんばってみても、駒場祭があるっていうことはどうしようもないので、柏陰舎は使えません。よくは知りませんが、茶道部かなんかが使っているらしいです。茶席を催しているのでしょう。ともかくそんなわけで、行き場を失ってしまったわれわれは茫洋として……いや、朝は行き場がありました。師匠稽古でした。月に二度の師匠稽古は気が引き締まります。大学の講義受けたって別にすがすがしい気持ちにはなりませんが、師匠稽古に行くと気持ちがすっとします。
で、先生のうちを昼過ぎに出て、さあこれからどうしよう、公民館みたいなところが5時半からとってあるのですが、それまでにはまだかなり暇があります。帰る人は帰って、I内さんT津さん会長と僕、それに二年生女子三人で中井のパスタ屋に入り、それから大江戸線をずっと乗って本郷に向かいました。途中でI内さんはすーっといなくなってしまいました。どうでも良いですが大江戸線に乗っていると僕はどうも不安になってしまいます。ほかの地下鉄だと別に地下に閉じ込められている感じはしないのですが、大江戸線だけはどうにも閉塞感を感じて息苦しく、怖くなってしまいます。車両も小さいですしね。ともかくも無事に閉じ込められたりしないで本郷に着き、本郷部室で謡の練習をして時間を過ごすことになりました。本郷部室には初めて行ったのですが、古くさくて良い場所でした。のぼっていく階段の形もすてきです。部室の中には面白そうな本がたくさんあり、なんだかうれしくなってしまいました。それにしても本郷というのは駒場と違って空気が重苦しいですね。嫌いじゃないですが。
さて、4時間くらい時間があったので、狂言の真似やらなにやらいろいろして、そのうちに会長はしばしの眠りについたり、K太さんが運動部の格好で現れたりし、ようやっと5時になりました。湯島会館に移動して舞の練習をしたはずですが、僕はすぐに帰ってしまったので詳細は存じません。
実は前日風邪っぽくて、少し無理して稽古に参加していたのですが、そのうちにだんだん元気になったのを良いことに最後の方までいてしまいました。そのせいで月火と大学を休むようなことになりまして、未だにのどが変な感じです。皆様方におかれましては、体調がおかしいな、と思ったらばすぐにおやすみになられたほうがよろしいかと存じます。

ではまた来週ですが、来週は僕はお稽古に参加できませんので、どなたか別のものがかくことになるでしょう。お楽しみに!

(五)

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今日の900番講堂(11月26日)

駒場祭の舞台の日です。女性陣は9時半から着替え、男性陣は10時から着替えで、準備は女性陣の役割、男どもが……男どもっていう感じじゃありませんが、男子たちが900番講堂に着いたときには支度はもう終わっておりました。先輩方の話では例年は全然お客さんがいないらしいのですが、今年はそんな話が嘘のように大勢のお客さんがいらっしゃいまして、まことにありがたいことでございます。まずはじめは東大宝生会の仕舞。それから東大観世会の仕舞があって、最後に東大観世会の舞囃子が二番(「養老」と「田村」)という番組です。僕はずっと裏にいたので各人の仕舞の出来がどうだったのかはよく知りませんが、……どうでも良いですがこの裏というのがまことに寒い、芯から冷え冷えとした場所で、次の日になってみたら東大観世の面々はほとんどが風邪をひいてしまう始末で、どうにもしようがありません。で、僕はこの舞台でおしまいの方を間違えましてそれからすっかり怖くなってしまったのですが、それは私事で。
ともかく総じて舞台を無事に務めまして、終わったらさっと帰らなきゃいけません。次があります。鏡板とそれを立てかけていたなんだかよくわかんない衝立、シートがたくさんに柱が三本。これを今度は男子で部室まで運ばなくてはいけません。朝はまだ、昨日おいといたやつを広げるだけで良かったはずですが、部室まで持って行くとなると大変なことです。ことに東大観世会にはひょろひょろが多いのですから……なんてひょろひょろの見本みたいな僕が言ったところでどうにもなりませんが(何せ僕は1日目にシートを二つもって部室を出て、途中で持ちきれなくなって一つおいていってあとでほかの女の子に持ってきてもらったくらいですから)。で、皆で荷物を持って部室に行き、部室でしゃべっていたのですが、さっき見たところではまだ荷物がありそうだったのでI内さんと僕で取りに行き、その帰りにOBのNさんにお会いしました。Nさんにもシートを持って頂いたりして、ありがとうございました。そのあとまた部室でぐだらぐだらして、女性と入れ替わって着替えをし、三々五々分かれました。

何はともあれ、ご来場頂きました方々には大変ありがとうございました。

その翌日のお稽古の様子は、また明日くらいに更新いたします。

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今日の900番講堂(10月16日)

今日は、駒場祭1日目。1時20分から30分間、東京大学狂言研究会の発表が、900番講堂で行われました。この舞台がよくできていてですね、下をのぞいてみると、いつぞやY内さんが見せてくださった、舞台のかさ上げなどをする際に使うという箱のようなものを重ねて作ってありました。
まあそれはともかく、東大観世会からも3人がお手伝いに伺いました。部室からシート(会議室などに敷かれているようなカーペットのうえに、木目調のシートを載せて舞台とするのです)や柱(なぜか3本しかない……いらない柱はどれだ?)を運び、敷き、講堂の裏から鏡板とそれを立てかけるやたらめったら重たいついたてのようなものを運び出し、セッティングしました。それ自体は人数も多かったこともあってさっさと済んだのですが、問題はシート上のベタベタ。以前貼ったテープのはがしあとが、ごきぶりホイホイのように足の裏をとらえるのです。東大観世会ではその対策としてべたべたを透明のテープで封じ込める作業を、T山さんが陣頭指揮を執って行っていた(とはいえ実働は2人で……ありがとうございます)のですが、ロッカーの中に入っていた分が見落とされていたせいで、相変わらず舞台上にたくさんのトラップが存在していました。それを消しゴムで削り取るのに、開演10分前までかかりました。最後はもうしかたがないので透明テープによる封じ込め政策をトルーマンよろしく発動いたしまして、何とか、舞台上で演者が顔をしかめることもなかったはずです。
狂言研さんの舞台、面白かったです。自分と同じ一年生がどういう感じなのか、興味津々で見ていました。明日は東大宝生会と東大観世会の舞台。負けじとがんばります!
みなさま、ぜひお誘い合わせのうえお越しくださいませ!!

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今週の柏陰舎(11月第三週)

不覚にも寒さからかあっさり風邪を引いてしまいました。更新が遅れたのはそれだけが原因ではなく、ぼんやりとして勉強をしなかったのがいけなかったのですが、まあそれはともかく、先週日曜日のお稽古レポートです。

今回は朝9時半から能「田村」のお稽古がありました。地謡の欠席者が多くて、4人だっけかな、ともかく少人数でした。我がワキツレ仲間のM鍋くんも欠席でした。例の如くまず1回通してみて、それから気になるところを合わせていくという形でした。そして、気になるところを合わせるとなるとワキとワキツレはいらなくなるのです……。ま、仕方がないことですが。そんなわけで、人数が少なかったせいもあってか、地謡は結構危うい感じでした。ワキツレといたしましては、この前初めてワキの先生のお稽古があったので、今まであやふやだったところが全てはっきりし、非常にやりやすかったです。
9時半からはじめると結構あっけなくお昼になってしまいます。ご飯を買ってきて、食べながら来年の体制についての話し合いがありました。二年生三人は、誰が何をやるのか決めかねている様子。特にシテが決まりません。I内さんなどは、どうしてシテをやりたがらないのかわからない、と困惑していました。「いろいろ思い通りにできるしさー」って、それはまあ、I内さんの気質の問題だとおもいますが……(笑)。結局今回は決まらず、問題は持ち越しとなりました。
1時になると普通のお稽古が始まるので人が来る……と思ったらなぜかなかなか人が来ません。それでもいつの間にか人数が増え、駒場祭に向けてばしばし仕舞をあわせました。3時になるといつも通り話し合い。今回は、自演会に向けての確認事項をひとつひとつチェックする長大なものとなりました。内容は省略するとして、終了したのはなんと6時近く。そのあと仕舞や舞囃子、素謡の積み残しをばしばしばしと合わせ、7時には何とか終了となりました。最後に自演会の番組千数百部をM葉さん、I内さん、T瀬さんと部室まで運び、柏陰舎に戻ったところもう誰もおらず、すごすごと帰りました。

「今日のおやつ」
話し合いの時にはナシでしたが、お昼には、O井さんがくださったゴディバのチョコレートを頂きました。ありがとうございました。あと、僕はT津さんにもお菓子をもらいました。

どうもハナが出てしかたがありません。つい昨日、「スポ身(駒場では身体運動・健康科学実習という、要するに体育の授業をこのように呼びます)で体脂肪率計ったら9.1%だったー」と友達にいったら、「風邪引くよ」と言われましたが、その予言がさっそく当たりました。体脂肪率は低いですが、別にアスリート体型なわけではなく、単にガリガリなだけです。鏡を見たら本当にガリガリで、自分でも衝撃を受けたので、そろそろ何かしようとおもいます。

土曜日は駒場祭の舞台です! 詳細は一つ上の記事にあります! ふるってお越しください!

ではまた来週です! 
(五)

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今週の柏陰舎(11月第二週)

今週は、午前中に舞囃子「養老」のお稽古、午後は通常稽古でした。
朝、鍵を取りに行ったところ、T山さんと行き違いになってしまいました……。
まあ、それはともかく、午前中はK村さん(風邪だそうです。お大事に)とK太さん、それにワキのお稽古に行っているT瀬さんが欠席で、そもそも全部で10人なので、3人いないだけで全然人がいない感じがしました。
「養老」は、地謡の過半数が一年生で、特に今回や前回のように地の先輩が一人欠席すると、否応なしに自立を迫られます。前回と今回で、だいぶ太鼓の音を聞きながら謡えるようになった感じがします。唱歌も結構覚えた……かな? こういうこと、大学の講義で聴いても絶対覚えられませんが、横でやっているのを聞き続けていると自然に覚えられます。門前の坊主習わぬ経を読むの論理なり。
さて、12時頃に「養老」練が一段落しても、みんなお稽古をやめません。ご飯は? と思いながらも言えずにいると、I内さんが「ご……ご飯買いに行きましょーよ」といってくださったので助かりました。リーダーシップですね。
みんなでご飯を食べ始めたとき、「祥の会」の方がいらっしゃいました。祥人先生にお能を習っていらしたのですが、祥人先生がお亡くなりになったことでおやめになったとのこと。そこで、謡本や本、手付け、大鼓、笛、着物などを東大観世会に寄付してくださったのです。その量は膨大で、びっくりいたしました。本当にありがとうございます。
1時になったのに、人が来ません。少人数なので場所を広く使って仕舞をあわせ、その間にY口さんと僕は(といってもほとんどY口さんがやったのですが)寄贈いただいた品の目録を作成しました。面白そうな本やビデオがたくさんありました。徐々に人が集まってきて、そろそろ一年生素謡「土蜘蛛」の稽古もしなくてはいけないね……などといっていると、当の蜘蛛のI谷くんが「今日は早めに帰ります」とのこと。ならばと、2時半頃から「土蜘蛛」を合わせました。その影響で話し合いはいつもよりずっと遅くなりました。今日の話し合いは、パンフレットの原稿がほぼ完成したよ! という僕の報告や、チラシは誰が作るのだ、という問題など、自演会に向けての話題ばかりでした。
さて、6時頃までお稽古をし、それから残った人全員で寄贈品を部室に運びました。部室にあった不要なものを捨てつつ棚の整理をして、何とか全てをしまい、自分の荷物を取りにもう一度柏陰舎に戻って、そこでお開きとなりました。

「今日のおやつ」
T瀬さんが京大の自演会を見に行った際に買ってきてくださった、生八つ橋(あん入り・ニッキと抹茶)でした。ありがとうございました。

「今日の名言」
仕舞の型の話。
I内「僕すっごく『すくって』るんだよ。菊慈童ですくったし、網之段ですくったし、笠之段でも……。あんまりない型なんだけどね。ねえ?」
T山「わたしあんまり興味ありません。」
I内「そっ……そうですか……」

というわけでした。ではまた来週です!

(五)

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像を結び直す

最近は専ら閲覧専門だったのですが、久しぶりに書いてみます。

さて、皆さんはお能を観ている時、どんな顔をしているのでしょうか?

私の場合、嬉しくてついついにやにやと、顔がにやけてしまう時があります。
(おそらく客観的には相当気持ちが悪いです(笑))

例えば、どんな時かと言うと……

「巻絹」で、「神は上がらせ給ふと言い捨つる」と、
“ホントウに”神様が巫女から抜け出で、天へと上がっていくのが≪見えた≫時……

「安達原」の、2回目の次第前「月もさし入る/閨の内に」や、ロンギ「月に夜をや待ちぬらん」で、
月を観るシテの姿を通じて“ホントウに”月が≪見えた≫時……

「西行桜」の後で、“ホントウに”闇夜で発光するが如く輝く桜が≪見えた≫時……

「海士」の玉之段で、舞台上が“ホントウに”日の光も届かない暗く深い海底に≪見えた≫時……

こういう舞台に出逢ってしまうと、お能を観るのは止められません。

最近、お囃子方の某先生とお話している時に思ったのですが、
お能を楽しむには(お能に限らないかもしれませんが)、
目に映る像をただ追いかけているだけでは楽しくなくて、
その像を自分の中に取り込んで再び結び直す必要があるのではないか、と。

勿論、毎回その「再構築」に成功するわけでもないのですが、
舞台セットとしては存在しない、例えば安達原の月が、
自分の中ではありありと≪見える≫……。
能の手法は偉大だと思います。

さて、「田村」。
今年の夏、舞台を観に行った時、前クセ前の下歌「あらあら面白の地主の花の景色やな」と、
春の長閑な光を浴びながら、はらはらと散る桜の花びらが≪見え≫(た気がし)ました。
自分達で謡っていてなかなかうまくはいかないのですが、
あと1ヶ月、精一杯稽古をして、
自演会では是非満開の桜を≪見て≫いただけたらと思います。

ついつい長文に…
駄文にお付き合いありがとうございました、さくらこでした。

※追記
ゑさんから、「今年の一年生を紹介するとか、長老を紹介するとか」と
コメントを頂いてはいましたが、自演会のパンフレットには、
長老による“愛情のこもった”会員一人一人の紹介文が載るそうなので、
そちらをご覧ください

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十一月十二日 甘味企画

 今日は天気も良く、秋と思えないほどの暖かさでしたね。
 さて、今日は甘味企画ということで、午後の田村の稽古の前にスイーツバイキングに行ってきました。

 今は「秋のスイーツフェア」で、ケーキには秋の果物が沢山使われていました。特にいちじくのタルトが好評だったようです。個人的にはレアチーズケーキがおいしかったのですが、写真を撮り忘れてしまって残念です。

 70分ほどではありましたが、あっという間に感じるほど楽しかったです。

 ただ、最後のほうでは皆さん食事をやめて会話に専念されていたので、今度の甘味企画はどこか喫茶店でのんびりするのもよいかな、と考えています。ぜひご参加ください!
 
 一年生のM葉でした。

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今週の柏陰舎(11月第一週)

今週は午前中に舞囃子「養老」の稽古、午後に通常稽古の一日となりました。
午前、養老の稽古では、地頭I内さんが不在。どうやら失念していたらしいです。いつもはI内さんの強力なリーダーシップに助けられているわれわれはなかなか苦心をしましたが、怪我の功名というか、太鼓の「頭」を聞き取れるようになり、どこから謡いだしてどこで止めるかがある程度把握できました。来年は医学部6年のI内さんは試験で忙しく、今の3年生4年生も稽古にあまり来られなくなる、というような話がちらほら聞こえていますから、われわれ1年男子はそろそろ先輩たちに頼り切りにならずに自立していろいろできるようになっていく必要があります。その意味では有意義な稽古になったのではないでしょうか。
さて、フリーマーケットが行われている東大前商店街でお弁当を買い、午後の通常稽古になります。今週は会長がおやすみで、Y鳴さんも欠席、何となく物寂しい感じです。最初は、上級生は自演会の番外仕舞の地謡の練習、1年は2年生と一緒に素謡「土蜘蛛」の練習と、みんなが正座している状態が続きました。「経正クセ」と「蝉丸道行」を合わせて、話し合いに。今日は会長不在のため、誰が仕切るのか、という話になって、I谷くんが仕切ることに。はにかみつつもしっかり仕切ったあたりが、振られたのに「いやあ」とか言ってごまかした僕とは違ってさすがです。そろそろ自演会に向かって実務的ないろいろが忙しく動き始めています。
さて、話し合いのあたりからぼつぼつ人が帰りはじめて、5時頃にはすっかり少人数になってしまいました。めげずに仕舞をいろいろあわせましたが、だんだんと疲労の色が濃くなり(I谷くんなどはぐったりなっていました)、6時半頃お開きとなりました。

「今日のおやつ」
OBのゑさんが持ってきてくださった、「アシタバサンド」でした。アシタバは今日摘んでも明日には芽が出る生命力の強い草。一方観世会は今日の疲労で明日ぐったりしそうな人がいっぱいいました……。

やらなきゃいけないお勉強があるのですが、少しだけやったらブログを書きはじめてしまいました(こういうのを世間では「現実逃避」と言います)。書き終わったからお勉強を再開しようか、と思いましたが、明日は資源ゴミの日。新聞やペットボトルのまとめもしないといけないし、洗濯も料理もあります。大学に入ってから、もっぱらこういう家事とサークル活動を通じていろいろ学んでいます。それでいいんじゃないかと思います(高等教育は「制度化された無駄」らしいですから)。

ではまた来週です!

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