東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

今週の柏陰舎(1月第四週)

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まだ雪の残る柏陰舎の庭

試験だろうが何だろうが東大観世会は稽古をします。そして稽古があればブログもあります。試験がないH本さんに頼んだのですが、断られてしまったのでやっぱりぼくが書きます。
今週は稽古始めには3人しか集まりませんでした。その3人とは、I内さん、H本さん、そして僕です。しばらく経つとT津さんも来ました。つまりこの時点での学年の内訳は、修士2年、5年、4年、1年が各ひとり、ということです。このまま平均年齢が高いまま最後まで行くのかと思ったらそんなことはなくて、2時頃になったら幹事会に出ていた人や、それ以外の人もわらわらと集まり、活気が出ました。
ところが活気が出ても、柏陰舎の中は寒い。そりゃそうですよね。もうかなり前に降った雪がこんなに庭先に残ってるくらいですから。そして暖房が効かないんですから。今日も多くの人がコートを着たまま、お稽古をしていました。上半身はコートでなんとかなるのですが、つらいのは足の指先です。凍えるかと思いました。
さて、今日のお稽古は、まず、女性陣は基本的に素謡「殺生石」のお稽古をし、わずかな男性の僕とI内さんは半身の練習をちょっとして、それから舞囃子「船弁慶」(前)に向けてクセの部分のモチ謡を勉強しました。で、それから船弁慶を合わせました。今日は笛のToさんがいないので、I内さんが唱歌を歌いました。ところが、I内さんが唱歌を歌うと最年長たるI内さんが十全にシテを見ることができない。だからToさん、来週は来てくださいね。
話し合いがあって、そこからは人数がぼろぼろと減っていきました。今日は話し合いのあとにおやつを発見したので、6人でおやつを食べ、ちょっと話したりもしながら、6時過ぎまでお稽古をしました。僕はH本さんに先週と同様羽衣クセを謡って頂いて大皮の練習をし、S藤さんは「芦刈キリ」を覚えました。終わって外に出るとやはりとても寒く……なのですが、柏陰舎の中とあんまり変わらないような気がしました。風がないだけ柏陰舎の方がましですが。

「今日の名言」
H本「短歌が好きなおばあちゃんのメモに、「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく蟹とたはむる」って書いてあった……」
(瞬発的にわからなかった方のために解説しますと、紀友則の「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」と石川啄木の「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」が合体しちゃっているわけです。)

I内「これは何ですか?」
T山「(つんとして)DVDですよー」

T山「去年の(自演会の差し入れ)はみんなT瀬さんとK太さんが食べちゃったんですよねー。あの二人絶対太りましたよ。」

「今日のおやつ」
アルフォートをでっかくしたやつ(いやいや、もっと高級な感じでしたが)とナッツの入った大きなクッキーでした。おいしかったです。話し合いのあとにすぐに帰ってしまった人は食べられなくて残念。

ああそうだ、一昨日の師匠稽古で面白いことがありました。T津さんがカザシをしようとした瞬間に扇を落とし、慌ててしゃがんで拾おうとしたら今度は髪留めを落とし、あっとみんなが思った次の瞬間T津さんは髪留めを吹っ飛ばして舞台からどけたのでした。先生からの指導は、扇を落としたらそうやって拾おうとするんじゃなくてそのまま平然と舞納めなさい、ということでした。

以上、五味がお送りしました。

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今週の柏陰舎(1月第三週)

試験があろうとなかろうと、稽古はあります。そして稽古がある限り、ブログ更新もあります。試験がない人(H本さんとか)に頼めばよかったかもしれません。
まあ、第二群規則動詞の活用を覚えたところで、気分転換にぼくが書くことにしましょう。(いまさら第二群とかいっている時点でぼくのフランス語能力は推して知るべしです(もちろん、第二群と言って何のことかわからない人よりはぼくの方ができます)。)ちなみに、ぎりぎりまでいろいろやらなくて、そのくせにヤバイヤバイと言う傾向がある人の系譜を、先輩二人の名前をとって「TーT瀬ライン」と称し(僕しか言ってませんが)、ぼくはその次に名を連ねている自覚があります。

それはさておき、今日は下手したら野外より寒い柏陰舎でのお稽古でした。エアコンがあるのですが、ほとんど効きません。さらに、東側全面がカーテンのないガラス戸となっている(ちなみに網戸もなく、そのことが夏の観世会員を苦しめます)ことが寒さに拍車をかけているものと思われます。
ふたたびそれはさておき、最近の稽古は1時きっかりからははじめません。時間にルーズなのはよくない! 正しくない! われわれわぁ、開始時間に対しぃ、厳然たる態度をぉ、断固としてぇ、とるべきであるのであります! という議論を少ししたあと、それぞれで仕舞の稽古をはじめました。……と稽古の過程を詳細にお伝えしようとしたところ、自分の記憶が茫洋としていることに気づきました。ここのところついさっき自分が何をしていたのか思い出せないことがよくあります。そうだ、しばらくするとI内さんがぼくとM鍋君のところに来て、「船弁慶」のクセと舞のあとの部分の八ツ割を書くように指示します。クセをささっと書いて、舞のあとのところはちょっと苦心して書いて、「あーあってそうだね。良いんじゃない」という適当な講評を頂きました。そのあとしばらくして話し合いがあって、お菓子を食べ、ぼくとT山さんは撤去せよとの命令がきた放置されているらしい観世会のポリタンクを捜索しに行きました。キャンプラの水道横で発見されたポリタンクにはふたがなかったので、躊躇なく廃棄しました。帰ってきて「菊慈童」の謡を習ったり(難しかった……)いろいろして、ぼくはH本さんに謡ってもらって大鼓のお稽古をし、みんなの仕舞をあわせました。6時頃になったらM葉さんによりふすまが立てられはじめ、最後にH本さんの「船弁慶」舞囃子の中之舞だけが合わせられ、おしまいでした。中之舞は正面で全員が見学するという、プレッシャーのかかるお稽古でした。途中で笛が止まってしまったときに、見ている上級生全員が唱歌を斉唱しはじめたのがなんともおかしかったです。

「今日のおやつ」
稽古を見に来た現在休部中のTさん(Toさんでも「T―Tライン」のT先輩でもないTさんです)が持ってきてくださった、太宰府土産の梅のお餅、Y鳴さんが親戚からもらったというゴーフルみたいなもの、S籐さん母の京都土産の生八つ橋と今日も充実のラインナップでした。みなとてもおいしかったです。ありがとうございました!!

それでは、前回からの一週間で思い出した小咄を。これは確か談志の本で読んだやつです。

裁判長「今後一切、公爵夫人のことを豚と呼んではならぬ。」
被告「ヘェ。じゃあ、ちょっとお聞きしますけんど、豚を公爵夫人って呼ぶのはかまわねえンですだね?」

これはもしかしたら言語記号の恣意性の話でしょうかね。

東大の秋入学化が話題となっていますが、ぼくは反対です。グローバル化と言うことにばっかり目が向いて、山笑う春に入学するというローカルな意味づけを見失っているのではないでしょうか。安倍晋三がコケたときに確か朝日の社説か何かに「美しい国と言って上を見ていたら足下のドブに落っこちた」という趣旨のことが書いてありましたが、それと同じことになるんじゃないかと心配です。もっとも、そんなにわかりやすくないと思いますけど。

以上、今週は五味でした。なんかいまいちな記事ですね。精進します。

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今週の湯島会館(1月第二週)

先週は、とくに頼まなかったのにM葉さんが書いてくれました。すごくうれしかった反面、なんだか自分の居場所をとられてような気もしました。いつもは「何で毎回ぼくが書くんだ…・・・ったく」なんて思いながら(まあそれでも書き始めれば結構楽しく)書いているのですが、不思議なものです。

さて、今週はセンター試験に伴い、柏陰舎でのお稽古ができなかったため、湯島会館でのお稽古となりました。去年自分たちが受けたセンター試験から、もう一年になるのですね。月日が経つのは早いものです。あ、ちょっと思い出したので、ぼくが好きな小咄を書きましょう。

お日様とお月様と雷様が、一緒に旅をした。ある宿で夜さんざん騒いで、次の朝雷様が起きると、お日様とお月様が見当たらない。「おい、連れはどうしたい」「お日様とお月様でございますか。もうお発ちになりました。」「そうかい。……月日がたつのは早いものだなあ」「雷様も、もうお発ちになりますか」「いや、俺はもう一寝入りして、夕立にしよう」

あとぼくが好きな小咄は、

「おばあちゃん、雷は電気なんだってねえ」「嘘お言いでないよ、ランプの頃からありましたよ」

っていうやつ。

余談が長くなりました。今日はそんなわけで、1時から5時までの短時間のお稽古でした。特に何か特別なこともなく、各自仕舞の練習をして、ちょっと合わせて、あとは素謡の練習もして、あっという間に4時間たってしまいました。

「今日のおやつ」
昨日大相撲を見に行ったというI内さんのお土産の、力士の人形焼き、先週靖国神社でのなんとかに参加したTさんの、揚げ煎餅とチーズケーキのようなものでした。おいしゅうございました。

試験が刻一刻と近づいてきています。が、切羽詰まらないとやる気が出ないタイプのぼくは、まだ何にも対策をしていません。「試験なんて……」と思いながらもうまくグレられないあたりが悲しいところです。

以上、今週は五味でした。

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今週の稽古(一月第一週)

あけましておめでとうございます。 年も明けて、寒さも落ち着いてきた気がします。
実家の北海道から戻ってきた瞬間は暖かく感じられたのですが、今はまたすっかりこちらに慣れて体の芯まで寒いです。
いつもとはかなり違う書き口になると思いますが、ご了承ください。

さて、今週の稽古は、裏千家の方が柏陰舎を使われるとのことで、コミュニケーションプラザで行いました。
そのために、私の今週の稽古のイメージはオレンジ色+銀色になっています。
私は稽古に遅れて参加したのですが、年明け初めての稽古はたくさんの方がいて活気がありました。
帰省されていた方も多かったようです。

次の春四の仕舞も決定し、各々で稽古をされていました。
謡を練習したり仕舞を合わせたりして、私としてはかなり忙しかったです。
一年生の方々が強い仕舞を稽古している姿が新鮮でした。

六時半ごろにはいつもの稽古は終わったのですが、コミュニケーションプラザは九時まで使えるということで、最後に一年生と一部の先輩方で春四のための特別稽古をしました。
初めて参加しましたが、非常に面白かったです。今回残念ながらいなかった方々がすごく楽しみです。

来週は湯島で稽古を行う予定です。
短いですが、一年生のM葉でした。

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