東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

2つのお稽古、能とピアノを比較して思ったこと

「二つの相反する力が拮抗しているのを見たとき、
人は感動するのかもしれない。」と思います。

ピアノの演奏でも、一音一音丁寧に弾いてるんだけど
旋律は重くならずあくまで軽やか、とか。
そういう演奏を聴くと、「うぅぅ心憎いっ」と思います。

能でも、例えば摺り足で進まないとだめだけど、速さ勢いを表現しないとけない…という所に私はドキドキしてしまいます。

「舞台の上で実際に30万km/sで走らなくても、雷神の動きを
表現できる」のは、そもそも摺り足だからこそできるのでしょう。
あえて摩擦力という反対方向の力を加え、摩擦力と前に進もうとする力の拮抗を見せつけて、雷神のエネルギーを表現しているのだと思います。
ただ単に速く進めばよい、というのではない奥の深さです☆

そういえばピアノでも、速く弾こうとして急いで弾いても、
たいてい焦ってるようにしか聞こえずかえって遅く聞こえる、と
よく先生に注意されました。
速く聞こえさせるためには、もちろん指を速く動かすことが第一ですが、一音一音にむらがないこと、つまりなめらかに聞こえることも
重要です。そしてむらなく弾くためには、速くてもすべての指を
ちゃんと動かして弾くこと、そのために普段から指を動かす練習が
必要となります。

仕舞の基礎的な練習はやはり「運び(=歩くこと)」でしょうか。
ピアノで指を動かす練習をすると、指の付け根の筋肉が鍛えられましたが、運びの練習をしたら、からだのどの部位が鍛えられるのでしょうか?

…そんな疑問に答えてくれるのがこの本!!
『疲れない体をつくる「和」の身体作法』
能で使う筋肉について書いてあります。
さらに仕舞を習う際に実用的なことから、能の哲学まで☆おすすめ。


「何か一つ習い事をしていればそれは他の習い事にも通じる」みたいな
ことを言った歴史上の人物がいたような気がしますが、
能とピアノとか全く接点がなさそうなことでも、
「なんだか共通しているな」と思うことはあるものですね。
あしたは師匠稽古。
先生のご指導を通じてまた何か新しい発見があるかもと、楽しみです。

もえは
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コメント


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>千歳さん
私も膝上はめちゃくちゃ痛かったです。階段を降りるのが辛かった。犬丼様も同じことをおっしゃっていました。
胴横は不思議ですね!!でもより神経をつかって美しい動きをしようとしたから筋肉痛になったのだと思います。羨ましい☆

>いちかわさん
ちょっと気合を入れて書いた文章は、後で見ると恥ずかしくて恥ずかしくて、いやですね。

対人対応…なるほど。先生は私の無礼な態度にも腹を立てずに注意してくださるので、本当に有難いです。

>河田さん
(笑)本のセールスにひっかかったね?(←勘違いです。ごめんなさいw)

そうなんや。
空手は格闘技で能楽は芸能なのにね。確かに「動中静・静中動」とか空手っぽいかも。

| URL | 2006-09-06(Wed)12:59 [編集]


最近、師匠稽古に行くたびに筋肉痛になるのですよ。こないだは、膝上(腿の前側?)と、背筋(右左2本?)と、両脇(胴の横)が痛くなりました。この本読めば、なんでそんなとこが痛くなるのか解決するかしらん・・・。特に胴横が不思議。もしかして私体に力入りすぎなのかな?

千歳 | URL | 2006-07-27(Thu)23:01 [編集]


最後の署名を見て驚いたのでした。
もえはちゃんだったとは!

このワキ方の先生は他にも似たような本を出してたような。
実際にその筋肉が使われているかは別として、具体的なイメージを持って動けるには良いガイドになりそうですね。

「何か一つ習い事をしていればそれは他の習い事にも通じる」
今の会社に入ってから、対人対応に関してよく褒められます。お稽古で先生に対して常に緊張感を持って接してきた結果なのかなと思ってます。

いちかわ | URL | 2006-07-26(Wed)12:34 [編集]


なんか、本のセールスみたいな記事やねぇ(笑)
面白そうだし、もし持っているのなら今度貸してよ!

空手をやっていて個人的に思うのは、空手と能の動き・考え方はかなり似ていると思う。関根先生に教わった、能の表現の仕方に関する考え方は、空手の型にも活かせた部分が多い。それに基本的な体の使い方や目の使い方は共通点がとても多い気がする。

かわ | URL | 2006-07-23(Sun)01:06 [編集]