東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

今週の柏陰舎(9月第二週)、もとい、秋合宿レポート

東大観世会では、この土日月と、神奈川県伊勢原市大山で秋合宿を行いました。12月の自演会に向けてのスタートダッシュとなります。では、その様子を1日ごとにご紹介しましょう。

1日目
12時28分新宿発小田急線快速急行藤沢行きに乗れるように小田急新宿駅のホームに集合。僕が下北沢から乗っていった電車が折り返して目当ての電車になったのでした。降りた電車に乗るという不思議な気分。特に遅刻者もなく出発し、途中で人が増えたりしながら伊勢原駅下車。買い出しをしてバスに乗り旅館に着きます。休む間もなく3時から能舞台でお稽古。雨が降ったりやんだりするので戸を閉て回した能舞台は声が響き、心なしかうまくなったような気分になります。お風呂場の鼻歌のようなものです。ここでは主に一年の仕舞をあわせました。評判通り舞台が固く、足拍子を強く踏むとじーんと来ます。
さて、5時からは宿に戻り、大広間にてお稽古。まだまだ元気いっぱいなのでばしばしお稽古です。夕食を挟んで9時頃まで、みっちりいろいろやりました(実は記憶が曖昧なのです)。順番に風呂に入り、宴会。大学のサークルの宴会なんていうとすさまじそうですがどうしてどうして、わが会はお酒に弱い人が多く、飲み会は静かそのものです。酔っ払って暴れる人がいない代わりになかなかの頭脳的カオスが展開されます。しかしそれにしても1日目の夜は静かに更けていきました。そして会長は廊下の椅子で寝ました。

2日目
さささっと起きて朝食かと思っていたのですが、だらだらと起きて朝食でした。高校の部活の合宿で寝坊したトラウマティックな記憶から早起きしたのですが、問題なかったようです。朝食後はさっそくお稽古。宿の大広間でお稽古しているときは謡の稽古が多かったです。お昼後からのお能の稽古を見越して正座を控える面々。小鼓のI内さんは頭痛を催し休息。新入生の方は一足先にお帰りになりました。
1時からは能舞台へ。今日は晴れて能舞台の戸は全開。橋がかりの後ろまですっきり抜けて気持ちが良いことこの上ありません。鯉の泳ぐ池に張り出すように建てられている風流な舞台です。ですが、みんなだんだん疲労してきてせっかくの舞台が空きがちに……。いやいや、がんばってお稽古しましたよ。
3時少し前に大鼓方のOBのO井さんがご到着に。そのとき僕は能舞台で「羽衣クセ」の地謡をしていたのですが、目の前の道を上ってきたO井さんが入り口と反対方向に行ってしまい……、気が気でならなくなってしまいました。I内さんも頭痛を克服して少し前に到着しており、3時からお能の稽古が始まりました。小面をつけた「田村」のシテ(というとすごく変な感じですが、会には小面しかないのです)K太さんは浴衣に袴。初めての通し稽古になります。その間にわれわれ一年生は素謡「土蜘蛛」のお稽古にいそしみます。誰かが主導せねば……との一念から僕がリーダーシップをとらせてもらったのですが、横並び一列の中でお稽古をすることの難しさに打ち砕かれました。
5時になると舞台から宿へ。夕食までお稽古、なのですが、疲労からほとんどが謡のお稽古に。夕食を食べ、さすがに昨日のようにそのあと9時までお稽古する元気はなく、入浴を済ませて9時から宴会をすることに。シテ、会長、そしてなぜか僕を加えた三人はすぐそばで合宿中の慶応大学観世会を訪問しに行きました。慶応の皆さんはわれわれを優しく歓待してくださいました。あちらではすでに飲み会が始まるところで、始まってすぐに興奮が兆しており、われわれとの気風の差のようなものを感じました。驚愕だったのは会長が向こうに行って座った次の瞬間くらいに寝転がったことでした。慶応の皆さん、ありがとうございました。そのあと慶応のT見さんは東大の方に顔を出してくださいました。
さて自分たちの陣地に戻ると、すでに皆風呂に入り終わり、宴会の始まるところでした。はじめは和気藹々、平和そのものでしたが、11時頃からでしょうか、次第にまわる毒酒の酔い、K村さんを勧進元に一部が円陣を組んでゲームが始まりました。僕は参加していなかったのでよくわかりませんが、「パクパク、パクパク」と騒いでおりました。一方の僕たちは人間観察のおもしろさを話したり、「ピースでハートフル」なプーさんの世界とそうではない現実世界の関係性について話したり、しておりました。そのうちに夜も更けて、こちらではアンパンマンの病みっぷりについて話していましたが(大爆笑が止まりません)、向うはいつの間にか円陣に寝そべり、皆が目をつぶる中に一人が立って動いておりましたので、すは新興宗教に走ったかと驚きましたがそうではないようでした。この間会長は会場で寝ておりました(駄洒落ではありません)。ゲームをしていたK太さんが眠ってしまうと、それをきっかけに片付けが始まり、宴会は2時頃にお開きとなりました。K太さんはそのまま広間で眠りました。

この日の名言
くらん「プーさんの世界はピースでハートフルなんだよぉー」

3日目
次の朝起きて朝食をとり、話し合いの後(自演会のパンフレット編集長(僕です)などの役割分担を決めました)昼まで稽古となったのですが、みなさま疲れて眠りにつく人もちらほら。特にI谷くんはなんだか亡霊のようになっておりました。それでも「養老」舞囃子のお稽古をしたり、昨日までにあわせられなかった仕舞をあわせたりと、ちゃんとお稽古しましたよ。
お昼ご飯のカレーをいただいて、宿の方にご挨拶をし出発。一昨日の雨が嘘のように晴れ渡っているので、ついつい皆で傘を忘れ、宿の方を走らせてしまいました。合宿係Tさん(おつかれさまでした)の「解散!」の一声で解散し、三日間の合宿は幕を閉じました。

この日の名言
I内「免許なんて取りたくないよねー。めんどくさいし、車乗ったら危険じゃん。なんか轢くかもしれないし……猫とか。」

長々と失礼しました。1日目の名言がないのは、僕の記憶力がそこまで持たなかったからです。すいません。参加者で誰か覚えている方は僕までお知らせくだされば書き加えますのでどうぞ。
さて、今週末からはまた通常稽古になります。10月になれば授業も始まり(駒場の場合)、ゆったりとお稽古できた夏が懐かしく(駄洒落ではありません)なるのかもしれませんね。

以上今週も五味でした。
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コメント


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長くて面白かった。
楽しそうねー。

栗 | URL | 2011-09-21(Wed)09:54 [編集]


↑O井さんありがとうございました!
見事な編年体文章ですね。楽しんで頂けたようで幹事として一安心です。

ふじ | URL | 2011-09-20(Tue)21:00 [編集]


臨場感溢れる記事で面白かった!

ありがとうG味くん!!

OB@京都 | URL | 2011-09-20(Tue)16:33 [編集]