東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

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装束と身体の関係

8月30日~9月1日まで駒場キャンパスと表参道の銕仙会で表象文化論の集中講義がありました。
8月30日は駒場で講義。31、9月1日は銕仙会で実習という構成でした。
特に、9月1日には、室町時代の能面を拝見させていただき、また、装束と鬘を直接身につけることができ、大変貴重な体験をしたと思います。
講義と稽古を担当してくださったお方は、観世銕之丞先生でした。あと松岡心平先生もいらっしゃいました。

観世銕之丞さんとは、何かと縁が深く、韓国のタルチュムフェスティバルでお目にかかったことがあり、今回また、こういうかたちで教えていただき、まことに幸せだったのです。

この集中講義には、観世会のcさん、まりえさん、大井さん、吉井さんもご参加になりました。三日間本当にお疲れ様でした。

さて、挨拶はこれくらいにしておき、本題に入りたいと思います。

その本題とは、能の装束と身体の関係についてです。
上にも書きました通り、三日目の9月1日には装束を身につけさせていただきましたが、装束の紐で強く締められたら、不思議と体が緊張し、妙な気持ちになりました。そのうえ動きもかなり制限された状態になりました。このように、装束による身体に対する抑圧は、能の性格を決め付ける要因の一つになっているのではないかと思いました。

また、このような身体の抑圧による「エネルギーの収束」は、韓国の仮面劇であるタルチュムの、あのアクロバティクなパフォーマンスによる「エネルギーの発散」とはある意味対極の位置にあるとも言えます。
タルチュムの場合、その服装はとても動きやすくなっており、服の紐をきつく締められることもありません。

こう考えてみると、やはり装束と身体の関係というのはとても重要であって、そしてその関係から生み出されるエネルギーの収束・発散の問題は、一考の余地があると思います。

私にとって、装束を身につけた事は、何とも不思議な体験だったとしか言いようがありません。

by Noh
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コメント


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コメント、ありがとうございます。
あくまで私見に過ぎないですが、もう少し付け加えますと、ご存知の通りお能にも「エネルギーの発散」はあると思います。しかし、それはタルチュムのようにただひたすらエネルギーを発散するのではなく、やはり装束や能独特のカマエによる「エネルギーの収束」の段階を経て、身体の内にたまっているエネルギーを一気に発散するような感じで、タルチュムとは区別されると思います。

Noh | URL | 2006-09-08(Fri)05:30 [編集]


能の装束を着れるなんて、貴重な経験をしましたね!

「エネルギーの収束と発散」、なんかとても参考になります。

かわ | URL | 2006-09-04(Mon)00:53 [編集]


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