東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

「屈折」と今週の柏蔭舎(11月第一週)

課題 「屈折」という題で短い文章を書きなさい。

解答
イヤフォンから音もれさせている人が苦手である。自分の世界を無制限にまわりに拡大させて、どうして平気でいられるのかと思う。僕にはとてもできない。イヤフォンで何かを聞く時は、必ず音もれしていないかを確かめる。
しかし自分にできないことをしている人はみな嫌いかというとそうではない。今朝電車で僕の隣に坐った人は、だぶだぶのパーカーにゆるゆるとしたスウェットのズボンをはいて、カバンを床に置いてそれを跨ぐように足を大きく広げていた。そして坐ってすぐ居眠りをはじめた。その横に坐った僕は、膝頭をほとんどくっつけるようにしてその膝の上にリュックを抱え、脇をしめてリュックを抱きしめるようにまわした両手を結んで、その手に持った文庫本を読んでいた。僕は横の青年の気配を感じながら、彼に心からあこがれていた。その自信と屈託のなさがまぶしかった。僕はこっそり自分の膝を彼と同じくらいに広げてみたが、その半分くらいまでしか開けなかった。
彼はイヤフォンで音楽を聴いていたけれど、音もれはしていなかった。


11/3の稽古
朝9時半より、能「葛城」の稽古。シテ、ワキ、囃子と、地謡6人のうち4人が参加。一回通して、そのあと反省点を確認。地と大小はその後続けて稽古。
午後、1時より通常稽古。舞囃子、仕舞を地謡、囃子と合わせていく。4時過ぎより皆に疲労が出て、5時過ぎには一部が深夜みたいなテンションで盛り上がりはじめる。6時終了。
今日のおやつ OBの千歳さんからいただいた阿漕にちなむ平治煎餅(笠の形をしている)と、M葉さんからの差し入れの洋菓子。パイのようなもの(無教養にて名称わからず)。

(五)
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