東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

今週の柏蔭舎(3月第三週)と、よくある?Q&A

久しぶりに、(五)です。
最近は、後輩に書いてもらったり、数回連続で日曜日の稽古を休んでいたりして、ブログはご無沙汰でした。

今週の稽古は、まず11時から、春四の「夜の舞台」(卑猥な意味ではありません)のお稽古。半ば徹夜明けのようなハイテンションで久しぶりに登場したM田さんに、みんな引っ張られ続けでした。例年と違って、一週間前に急に稽古しただけ、になってしまいましたが、台本のレヴェルは高いし、当て書きがうまくいっていてみんな楽しそうだったし、春四であう皆さん、どうぞお楽しみに。
さて、久闊を叙しつつみんなでカレーを食べて、午後は普通のお稽古です。
今回は久しぶりにT山さんが参加され、さらにK太さんもいらして、賑やかな稽古となりました。
稽古内容は舞台直前らしく(といっても、僕は舞台前最後の稽古だということには全然気づいていなかったのですけど)、本番と同じように仕舞を合わせ、素謡を謡いました。まだうろ覚えなの? とちょっとひやっとする感じもあったのですが、たぶん大丈夫でしょう。今年の我々は上級生ばかりですから。(これは自虐です。)
話し合いでは、東大観世会はなにが売りなのか? どうやって新入生に売り込めばいいのか? ということを議論しました。僕が勝手に理想としてたほどは盛り上がらなかったけど(もうちょっとがんばって議論をコーディネートすべきだったなー)、いろんな意見が出ました。これらを実行に移していきたいですね。(ビジネス的にいうと、ここをスタートにPDCAサイクルをまわしていきたいですね。)

今日のおやつ
I藤さんのモロッコ土産、唐辛子チョコレートの残り(のどにくる感じでした。おいしかったけど。ちなみにモロッコといえば性転換、というイメージはもう古いらしいです)。
僕の母親が大阪で買ってきた、利休古印をかたどった落雁(ですが、僕もそれを解説せず、誰も聞かなかったので、たぶんみんなわからないまま消費したことでしょう。熱く語ってた母親よ、ごめん)。


さて、今日はぽかぽかと春の陽気で、駒場に行ったら新入生とその母親がいっぱいいて、過ぎ去りし遠き日々よって感じでしたが、そんなわけでそろそろ新入生で「東大観世会」とか検索する人もいるかもしれないので、よくある(かどうかは知らない)Q&Aでも書いときますかね。

Q 宗教じゃないんですか?
A たしかに、その疑問はもっともです。「東大観世会」なんて、いかにも宗教っぽいですよね。「観世音菩薩」の「観世」と一緒ですし。
でも、東大観世会は宗教ではありません。どの宗派、宗教団体とも関係はありません。
しいていえば仏教と親和性が高いですが(中世に生まれた芸能なので当然ですよね)、神道の話も出てくるし、キリスト教関連の新作能もあります。
でもそれはお話の種として、であって(たとえば、お寺の縁起=成り立ちを語る能というのがいくつもあります)、ある特定の宗教に深くコミットしているということはありません。僕らが関わりたくないと思ったりする「宗教」と、東大観世会は全く違います。

Q 兼サーはできますか?
A できます。自主練は随時できますが、みんなで集まってするお稽古は基本的に週一回日曜日のみです。それと月に二回の師匠稽古(日程は先生次第)が、参加必須な活動です。つまり、平日はヒマです。自由に使える部室があるので、毎日お稽古していてもいいし、別のサークルに行っていてもかまいません。謡とか型とかを各自の努力で覚えなくちゃいけないので、そこの苦労はあるとおもいますが、それさえ乗り越えれば兼サーできます。

Q 部室はありますか?
A 上にも書きましたが、あります。しかも、駒場と本郷両方にあります。

Q どのくらい拘束されますか?
A どのくらいコミットするかは自分次第です。東大観世会という集団として舞台に出るので、ある程度の稽古はしてもらわないと困るし、覚えるものは覚えてもらっていないと困りますが、そこさえクリアすればあとは自分次第です。今いる会員の中にも、毎回いる人もいれば、ときどき来る人もいます。舞台に出るかどうかも自分で決められますし、忙しくなりそうだったら休会もできます(休会中の会費は免除になります)。

Q どのくらいお金がかかりますか?
A 会費は、入会して最初の半年は無料、次の半年は半額です。今年度(2013年度)の場合、会費は上半期下半期ともに12000円、月あたり2000円でした。つまり一年生だったら、下半期に6000円だけ、ということです。その他に、舞台料(2000円とか)や扇を買ったり(5000円くらい)、着物を買ったり、本を買ったりといろいろな出費はありますが、扇も着物も本も貸せるので、買いたいとき、買えるときに買えば大丈夫です。
社会人になってはじめたり、自分で先生につこうと思ったら、おそらくこの何倍もお金がかかります。舞台に出ようと思ったら、とんでもない額のお金がかかります。お能(ここでは狭義の能、つまり装束を着面をつけ囃子、地謡、ワキもはいった、いわゆる「能」。ふだんは広義の能つまり「能楽」のなかの、「仕舞」(紋付で、扇一本だけを持って曲の一部を舞う)を稽古しています)をしようと思ったら(東大観世会に入れば、お能のシテをするチャンスがあります)、三桁のお金がかかります(300円とかじゃないですよ。その単位は「万円」です)。
学生のうちにやれば、もう計算する気もなくなるくらいお得です。しかも、人生が豊かになり、教養が身につき、礼儀も身につき、就活で語れます。レポートの種にもなります。やるしかないでしょ。

Q 東大宝生会、東大狂言研とはなにが違いますか?
A 東大宝生会、狂言研とは、同じ「能狂言研究会」の違うパートという関係です。東大宝生会は同じシテ方の稽古をしていますが、あちらは「宝生流」、こちらが「観世流」です。どちらも「上掛かり」といわれて、似ているとされていますが、見てみると結構違います。それぞれに良さはありますが、観世流の良さは、江戸時代からずっと最大流派だったので、謡本や型付けその他が豊富でよく整理されていて、わかりやすく稽古しやすいことなどが挙げられます。狂言研は能とセットになっている「狂言」をやるサークルです。
東大観世会のほかの二派との違いはおもに、①毎年能を出している、②お囃子を習っている人が多いの二点でしょうか。①ですが、したがって能(先述の「狭義の能」です)に出るチャンスは段違いに多いです。シテだけではなく、ツレ、ワキ、ワキツレ、囃子、地謡など、関わり方は様々ですが、シテ以外は学生じゃなかったらまずできないといっていいでしょう。シテだって、社会人になってからやるにはお金持ちになっていないといけません。②のお囃子ですが、これはあこがれる人が多いんじゃないでしょうか。笛、小鼓、大鼓、太鼓のどれについても、習っている先輩がいます。どの楽器もいままで見てきたリコーダーやピアノ、バイオリンなどとは違ったかっこよさがあります。また、お囃子を習うことで能そののものへの理解も格段に深まります。やっておいてそんはないでしょう。こちらも、学割があったり、先生によっては御月謝を取らずにお稽古をつけてくださっていたりします。

長くなってしまったので、今回はこのくらいにしておきましょう。また、誰かが付け加えてくれるでしょう。

ではまた。

(五)

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