東大観世の日々

能楽サークルって何をやっているのでしょう

大仏

福島県福島市には阿武隈川という川が流れていて、大仏橋という橋がかかってますが、だいぶつばしではないですよ、おさらぎばし。小学校の文集のタイトルも「おさらぎ」でした。校歌の歌詞にもおさらぎって入っていた。

だから大仏次郎にちょっと親近感を覚えて、忠臣蔵の話を読んでるんですが、当時、元禄文化の華やかさが粋で、昔堅気の武士道は野暮みたいな風潮になっていたらしく、少なくとも大仏次郎は赤穂浪士の討入りを武士道退廃に対する問題提起という大きな枠組で捉えてます。

年金の手続きをしに区役所に行ったら、役所のおじさんが、歴史は円熟とともに頽廃が必ずやってきて、そうなると世の中や人生に対して本気な人ほど野暮でかっこ悪いものとされてしまうから、やわやわした日本文化には反発を感じる、と言っていました。日本特有の私小説の文化というものも、世の中を変えようとか、本気で向き合おうとかいう態度をとることから逃げている気がする、とのことでした。

私自身は武士道とか苦手なほうですが、大仏次郎を読んでてじんとくるものがあるし、平家物語とかも泣けますし、暫くはぐだぐだと考えてみようと思います。忠臣蔵と平家物語では、消えていくのが「武士道側」か「頽廃した側」かで違っているみたいなのも興味深いし、お能という、日本文化の代表みたいなものの中に平家物語が積極的に取り入れられているのも、「融和」とかいうと安易だけど、やっぱり興味深いとおもう。

敦盛は死んだとき17歳だったんですね。意外に若くてますますあわれが深いです。敦盛クセがんばります。

たくさん書いちゃった。あべ
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